「命に関わらない仕事がしたいのに、看護師は続けたい…でも、そんな職場はないよね?」
重症患者さんを看る時のストレスは相当なものですよね。
それが毎日になると、命に関わらない仕事がしたいと思うのも分かります。
だけど、命に関わらなくてもいい看護師の仕事があるんですよ。
死の場面に立ち会わないですむ職場や急変時に責任を感じにくい職場なら、あなたもそこまでストレスを感じずに働けます。
これから、命に関わらない仕事がしたい看護師が、ストレスなく働き続けるための方法について説明していきます。
あなたのケースに当てはめて考えてみてください。
もしあなたが患者に関わりたくない人(看護師としての仕事・人の世話が嫌)なら
「患者に関わらない仕事でも看護師資格が活かせる?その秘策を伝授!」を読んでください。
さらに、患者以外の人とも関わりたくない人なら、
「人と関わらない仕事がしたい看護師はキャリアチェンジで幸せになろう」を読むと良いですよ。
命に関わらない仕事をしたい看護師が考えておくべきこと
どうして命に関わりたくないのか
命に関わらない仕事がしたいと思っている看護師は、何が嫌なのか考えたことがありますか?
死の危険のある重症患者さんの看護をする時には、多くの看護師は強いストレスに悩まされることになります。
この場合には、死の場面に立ち会うのが嫌なのか、予定外の急変にストレスを感じるのかで違いがあります。
死の重い雰囲気が苦手な看護師の場合には、処置が少なかったとしてもターミナル期の患者さんを看ること自体にストレスを感じます。
しかし、急変時に命を守らなくてはいけないことがストレスなら、責任の重さを軽減できれば、そこまで苦痛なく働けるでしょう。
それ以外の理由としては、命に関わるような職場だと急変が多く、予定通りに仕事が終わらないことにストレスを抱えるタイプの看護師もいます。
今後どのように働いていけばよいのか
今後の働き方を考える時には、あなたが何を避けたいと思っているのかを明確にすることが大切です。
なぜなら、避けたいことの違いによって、最適な職場が変わってくるからです。
あなたは命に関わりたくないと思ってはいても、看護師として患者さんと関わることは嫌ではないんですよね。
それに人相手の仕事をすることにも、抵抗感はないはず。
だったら、死の場面に遭遇しにくい職場を探せばいいということです。
死の場面に立ち会うことが嫌なら、死期が近い患者さんがいる職場は向いていません。
逆に、死に関わる責任を避けたいだけであれば、急変があっても責任を感じにくい職場なら大丈夫でしょう。
命に関わる職場で急な残業があるのが嫌なら、重症患者がいても残業がない職場がいいですよね。
命に関わらない仕事をしたい看護師におすすめの職場
健診センター
健診センターは健康な人だけが対象なので、命に関わらない仕事がしたい看護師に向いています。
死に関係することもなく、急変もまずありません。
それに、残業も少ないでしょう。
保育園
保育園で働いた場合には、健康な子供相手なので命に関わるような場面はほとんどありません。
急変もなく残業もないので、命に関わらない仕事がしたい看護師に最適です。
しかし、持病や難病を持つ子供や発達障害の子供の担当を任されることがあるので、病気とは全く無縁ではないケースもあります。
病気で命に関わることは滅多にありませんが、大怪我で命に関わるような場面が時々あるということも覚えておいてください。
美容クリニック
美容クリニックは病気を治す場所ではなく、美しくなるための治療を行うところなので命に関わらない仕事がしたい看護師におすすめです。
ただ、クリニック選びを間違えると、高度な外科手術の看護を行わなくてはいけなくなり、命に関わる確率が高まります。
美容整形外科は手術介助がメインの仕事になるので、命に関わりたくないのであれば美容皮膚科を選ぶようにしましょう。
クリニック
クリニックは軽症の患者さんが中心で、重症化しそうな時には転院させるので、命に関わらない仕事だと言えます。
また、常にドクターがいるので、死の責任をそこまで感じずに仕事ができます。
急変時も医師の指示に従えば良いので、ストレスを感じにくいでしょう。
でも、残業があるクリニックが多いので、急な残業を避けたい看護師は注意してくださいね。
デイサービス
デイサービスは比較的元気な利用者さんが多く、残業なしで命に関わる可能性の低い仕事です。
ただし、医師が常駐していないので、急変時には看護師が危険度を見極めて対応する必要があります。
死を看取ることは滅多にないでしょうが、急変時の責任に関するストレスは覚悟しておいたほうが良いでしょう。
訪問入浴
在宅介護中の入浴ケアを行う訪問入浴なら、病院のような医療処置をせずに看護師の仕事ができます。
しかし、介護スタッフと一緒に仕事をするので、利用者が入浴してもOKかどうかの判断は看護師が行わなくてはいけません。
医療的なことを相談できるスタッフがおらず、1人で判断を下すという責任が出てくると同時に、急変時も看護師が指示を出して対応するという形になります。
ターミナル期の利用者さんの入浴も行うので、死の場面が苦手な看護師にはあまりおすすめできません。
介護施設
介護施設は病院ほどの重症者はいませんが、急変の可能性は結構あります。
それに、病院よりも医師の数が少なく看護師が自己判断で緊急処置を行わないといけないことも多いです。
しかし、急変しても特別な処置をせずに自然に任せるという利用者さんが多いのが病院との違い。
急変時のバタバタ感や「死なせてはいけない!」というストレスは少ないでしょう。
注意しておかないといけないことは、ターミナル期の患者さんが多いこと。
死の場面が苦手な看護師には不向きです。
ホスピス病棟
急変時に命を守らなくてはいけない責任感に苦痛を感じるタイプの看護師は、死を待つだけのホスピス病棟も向いています。
ホスピスにいる患者さんは急変があっても命を守る必要がありません。
それに、医師が常駐しているので、基本的には医師の指示に従って処置を行えばOK。
ホスピス病棟なら死に立ち会うというストレスはあっても、そこまで責任の重さを感じることなく働けます。
命に関わらない仕事をしたい看護師が働き続ける方法
命に関わらない仕事がしたい看護師は、ストレス要因がない職場に転職したほうが良いでしょう。
命に関わることへのストレスは、普通の生活をしていたら受けることのない種類の重圧です。
無理をして仕事を続けると、あなた自身の体を壊してしまう恐れがあるんです。
それに、命に関わらなくてもいい職場はたくさんあります。
職場選びさえ間違えなければ、看護師を続けることができるから大丈夫ですよ。
ただし、職場選びを間違えてしまうと、転職をしてもストレスを抱えたまま働く羽目になってしまう恐れがあります。
これまでにあげたおすすめの職場の中から働きやすそうだと思うところを探すと同時に、あなたにとってのストレス要因がないか調べておきたいですよね。
そんな時には、転職サイトを使って本当にストレスなく働けるかどうかをコンサルタントに調べてもらいましょう。
そうすれば、あなたにぴったりの職場を探すことができます。
仕事に行くのが嫌だな~と思いながら過ごすのはもう終わりにしましょう。
命に関わるストレスから解放されれば、今までよりものびのびと働くことができますよ。