各部署のトップである師長のえこひいきは、本来ならあってはならないことです。
でも実際には、師長のえこひいきが存在するのが現実です。
「お気に入りの看護師がミスをしてもあんまり怒らないのに、他の看護師がミスをしたら大激怒」
「お気に入りの看護師には○○ちゃんとあだ名で呼んで、勤務終わりにはお気に入りメンバーで食事会を開く」
「お気に入り看護師を過大評価し、実力が伴っていないのに出世させる」
これは実際にあったえこひいきの一部です。
なぜ師長のえこひいきは存在すると思いますか?どうしたらえこひいきされる側になることができると思いますか?
今回は、師長のえこひいきに関するそれらの疑問の答えと、師長のえこひいきによる悩み、不満を解消させる方法をご紹介します。
師長のえこひいきが生まれてしまう背景には、師長の孤独感がある
あなたは、プリセプターやチームリーダー、管理職以外の役職(主任など)をした経験がありますか?
もし、具体的な役割としての経験はまだなくても、後輩に指導する場面はあったと思います。
新人や後輩が間違ったことをしていたり、足りない部分があれば指導をしますよね。
間違った指導をしているつもりはなくても、伝え方や受け取り方の問題で気まずい雰囲気になった経験、あなたにはありませんか?
「あ~、ちゃんと伝わったかな。もしかしたら言いすぎたのかな。嫌な思いさせたかな。」
私自身も、そんな自問自答をして、気持ちが落ち込むことがありました。
逆に指導される立場の時には、ガツンと怒られて、しばらく私からは話しかけにくくなることもありました。
師長はその部署のトップなので、基本的にはいつも指導する立場です。
他の看護師から怖がられたり、時には文句を言われたり、どこか孤独感があります。
師長だって、みんなから愛されたい、好かれたい本音があります。
えこひいきされる看護師は、その師長の本音を利用してうまく取り入っているのです。
師長の本音(孤独で愛されたい)を利用して、えこひいきされる具体的方法
- 師長のイエスマンとなる
- さりげないヨイショと感謝の気持ちを伝える
- 勤務希望は最小限にする
- 提出期限は必ず守る
師長のイエスマンとなる
自分の意見をしっかりと持って、それを伝えることは大事ですが、一歩間違えると扱いづらい文句ばかりのスタッフと認定されてしまいます。
建前は中立ですが、師長の意見に賛同し、指示通りに動いてくれる看護師には「私(師長)の言ってることを良く分かってくれる」と、えこひいきの対象になります。
さりげないヨイショと感謝の気持ちを伝える
師長の前ではゴマすりをしても、陰で悪口を言っていたらいつかバレます。
逆に、陰でこそ師長を褒めた発言をしておいて、第三者から師長の耳にそれが伝わることを狙う方が効果的です。
それに加えて、孤独な立場になりやすい師長に、面談時には必ず「師長のお陰で〇〇〇です。ありがとうございます。」と、感謝の気持ちを伝えましょう。
また、師長からえこひいきされている看護師は、師長の私物や髪型、メイクなどのさりげなく褒めています。
勤務希望は最小限にする
師長がシフトを組むことが多いと思います。
休み希望が多くて、師長が困っているのを聞いたことはありませんか?
けっこう師長は、希望の多い看護師、少ない看護師を把握してます。
決められた希望数を超えていなくても、いつもより勤務希望が多い時には「予定の調整がつかなくて、すみません」と一言伝えておくと、印象が良くなります。
また、普段から勤務希望が少ないことで、急な勤務変更のお願いも「普段あんまり希望を出さずに頑張ってくれているから」と、スムーズに通りやすくなります。
提出期限は必ず守る
働いていると、いろんな書類・アンケート・チェックリストなどの提出を求められますよね。
その期限は必ず守りましょう。
その提出物は、師長経由で看護部長に渡るものが多いです。
期限が守られていないと、部長からの師長の評価を下げることになってしまいます。
師長だって部長から気に入られたい思いがあります。
師長に媚びてまでえこひいきをされたくない!でも他の看護師がえこひいきをされるのはイヤ!そんなあなたにオススメの方法
上記では、師長にえこひいきされるための方法を、お伝えしました。
提出期限の事は、社会人として当然のことと言えます。
しかし、それ以外の師長に媚びるようなやり方に、抵抗のある人もおられると思います。
「私は師長の孤独で愛されたいという本音を利用して、取り入るようなマネはしたくない」
「そもそも人に媚びるのが苦手、才能がない」
「そこまでしてまで、師長にえこひいきされたいと思わない」
と感じる方もおられるでしょう。
しかし、だからといって師長のえこひいきが無くなることを、諦めないで下さい。
えこひいきのない病院へ転職すれば、その悩みは無くなるのです。
イエスマンでなくても、ヨイショをしなくても、ちゃんと普段の頑張りを認めて、評価してくれる師長は必ずいます。
転職することで、えこひいきのない病院で働くことが出来る
師長が他の看護師をえこひいきしているのは、良い気分がしませんよね。
でもだからと言って自分は媚びたくない、そんなあなたには転職をオススメします。
えこひいきをする師長は変えられません。媚びたくない自分も変えられません。無理に媚びても、きっといつかストレスが爆発してしまうと思います。
そんな場合は、転職して職場を変えましょう。えこひいきのない病院へ転職すれば良いのです。
でも、転職サイトの閲覧やハローワークなどを見ても、えこひいきがあるかどうかなんて分かりません。
病院の面接や見学でも、えこひいきの有無の判断は難しいですよね。
そんな時に便利なのが、転職サイトに登録し、コンサルタントをつけることです。
登録しなくても閲覧できるサイトも多いですが、実際に登録をしてコンサルタントをつけることで、サイトには載っていない病院の内部情報を教えてもらうことが出来ます。
無料で簡単に登録できるので、えこひいきのない病院への転職を考えているのなら、是非転職サイトに登録してみることをオススメします。