「更年期障害がひどくて看護師の仕事を続けるのはもう無理…」
ただでさえ看護師の仕事は大変なのに、そこに更年期の症状が加わると、仕事を辞めたくなってしまいますよね。
でも、更年期でも働き方を少し工夫すれば、看護師として働き続けることができます!
更年期でも仕事を続けるポイントは、無理をせずに働ける環境を整えること。
体への負担を最小限にすることができれば、看護師の仕事が続けられます。
これから、更年期の看護師が困ることについて説明し、仕事を続けるための対策を紹介します。
あなたもこの記事を参考にすれば、更年期に悩まずに楽しく仕事を続けられますよ!
更年期の看護師が困ること
身体的な症状がでる
更年期になると、のぼせ、ほてり、めまい、頭痛、疲れやすさ、息苦しさ、など多種多様な症状が出始めます。
また、40~50代になると老眼で細かな字が見えにくくなり、仕事中に不都合を感じる看護師も多いです。
このように体に様々な症状がでることで、今まで通りに看護師の仕事を続けることが難しくなるという問題が発生します。
それに、更年期になると、体力が落ちて疲れがとれにくくなることに悩む看護師も…。
それまでは翌朝起きたらすっきりと疲れがとれていた状態から、更年期になると、どれだけ寝ても疲れがとれないと感じるようになります。
看護師の場合には日勤だけでなく夜勤もあるのが、更年期の苦労を大きくする原因。
体力のある若い人でさえ夜勤で体調を崩す人が多いのですから、更年期の看護師が夜勤をこなしながら働き続けるのがどれほど難しいことか分かりますよね。
精神的な症状がでる
更年期になると精神的な面でも変化が現れます。
記憶力の低下、イライラ、注意力散漫、気分の落ち込み、物忘れ、更年期うつ、などで集中力が低下するので、仕事中にミスをすることが増えます。
小さなことであれば良いのですが、患者さんの命に関わるような場面でミスをしてしまったら大変!
集中して今までのように頑張ろう!と思っても、更年期は気力だけでどうにかなるものではありません。
ミスをしてしまうかもしれない…とストレスを抱えながら働かないといけないことも更年期の辛さです。
更年期の看護師が無理なく働き続ける方法
病院を受診する
更年期かも?と思った時には、病院を受診して専門家の意見を聞きましょう。
更年期になって女性ホルモンの量が減ることは病気ではありませんが、仕事が続けられないほどの症状があるのであれば、何らかの治療を始めたほうが良いでしょう。
更年期の症状に効果がある薬は非常にたくさんの種類があるのが特徴。
更年期の症状を薬でコントロールする場合には、あなたの体質に最も合った方法で行うことが大切です。
更年期に表れる症状は人によって様々だということ以外にも、効果がある薬にも個人差があるからです。
ひとつの病院だけにこだわらず、自分に合うと思えるところが見つかるまで根気強く探してみてくださいね。
常勤からパートにする
更年期の看護師が仕事を続けていく上で忘れてはいけないことは、無理をしないこと!
年齢と共に体が変化していくのは自然なことなので、それに逆らえば体に悪影響が出てしまうのも当然です。
そのため、働き方を常勤からパートに変えて負担を減らすことをおすすめします。
常勤からパートに変えて時間的な余裕ができるだけで、更年期の症状が軽減したという人もいるんです。
給料は下がってしまいますが、経済的に問題がないのであれば、負担の少ない働き方を検討してみてください。
職場内でのポジションを変えてもらう
更年期の看護師は職場内で責任のある立場になっていることが多いので、仕事のストレスも症状を悪化させる要因です。
責任あるポジションにいる人は、今よりも責任の少ない仕事に変えてもらえないか相談してみてください。
管理職になっていると変更が難しいかもしれませんが、主任やチームリーダーなどであれば免除してもらえる可能性があります。
他人の意見に惑わされない
更年期を乗り越えて働き続けるためには、周囲の意見にも惑わされないことが大切です。
更年期の症状は個人差が大きいので、「私は更年期でも夜勤をしていた」という先輩看護師の話は聞き流してしまえば大丈夫。
定年間近まで働き続けている看護師は、更年期に負けずに働くことができた堅強な人ばかりです。
つまり、更年期を乗り越えられずに看護師を辞めた人もたくさんいるということ。
先輩看護師に何を言われても、あなたまで無理をして夜勤をしながら働き続けなくてもいいんです。
自分が満足できる働き方を選択しましょう。
転職する
今の病院では働き続けるのが難しいと思った時には、更年期でも働きやすい職場への転職を考えてみてください。
更年期の症状は個人差があるので、適切な職場は人によって異なりますが、休みがとりやすい、夜勤がない、長時間労働を強いられないなど体への負担が最小限になる職場を選ぶのが基本。
更年期の症状が強い場合には、看護師としてのやりがいよりも、労働環境を重視して職場選びをしたほうが良いですよ。
更年期でも働きやすいと言われているのは介護系の職場です。
医療処置が少なく、重症の患者さんが少数なら、そこまで体に負担をかけることなく働くことができるでしょう。
介護系の職場はのんびりしているところが多いので、精神的なストレスも少なくすることができます。
もうひとつおすすめなのが保育園で看護師として働くこと。
夜勤がなく、病院のようなピリピリした雰囲気がありません。
ただ介護系の職場や保育園ならどこでもいいわけではありません。
介護系の職場の中には介護士と同じ仕事を看護師がしなくてはいけないところがあるんです。
ハードな入浴介助をしなくてはいけない職場は、更年期の看護師には向きません。
保育園の場合には、看護師が保育士の仕事をヘルプしなくてはいけないような保育園も…。
元気な子供を追いかけまわすような仕事内容だったら、負担が大き過ぎますよね。
だから、更年期でも働きやすい職場を探す時には転職サイトを利用してください。
コンサルタントに介護士や保育士の仕事を手伝わなくても良い職場を探してもらえばいいのです。
そうすれば、更年期でも安心して働ける求人を探し出せます。
毎日の過ごし方によって更年期の症状の程度が変わるので、職場を変えたら更年期の症状が軽くなったという看護師がたくさんいます。
あなたも無理をしない働き方を実現させて、穏やかな更年期を過ごしてくださいね。