「シフトがいつでるか分からなくて毎月困る…。でも、看護師のシフトは遅いのが普通なんだよね…」
「うちのシフト発表は月末ぎりぎりだから翌月の予定が立てられない!」
シフトがでるのが遅い!と悩んでいる看護師は多いんですよ。
看護師の場合には、夜勤があったりしてシフト作成が大変なのは事実。
でも、看護師でもシフトが早く出る職場があることを知っていますか?
今回は、私が常勤で働いていた経験を交えて、看護師のシフトが出るのが遅い理由について考えてみます。
それに、シフトを早く発表してもらう解決策も紹介するので参考にしてくださいね。
あなたが望む時期にシフトが出るようになれば、旅行やデートの日程調整に悩むことがなくなりますよ。
看護師のシフトはいつでるのか?
看護師のシフトがいつ決まるかと言うと、前月の25日前後が一般的です。
看護師長が苦労しながらシフト作成をしている姿を目にすると、25日よりも前にシフト発表してほしいだなんて、とてもじゃないけど言い出せない雰囲気がありますよね。
だけど、シフトが出る日がもっと早い病院もあるんです。
看護師だからシフト発表が遅くなるのは仕方ない…ってわけでもないんですね。
私が勤めていた病院では、シフト発表は15日くらいでした。
もっと早いところだと前月の初めに翌月シフトが分かっているという病院もあるようです。
逆にシフト発表が遅い病院だと、ひどい時は月末ぎりぎり、2日後の勤務が何か分からない!なんてこともあります。
病院によってシフト発表の時期がこんなに違うなんて不思議ですよね。
シフトを早く知りたい看護師が多いはずなのに、シフト発表が遅くなってしまうのはどうしてだと思いますか?
看護師のシフト発表が遅くなる理由について考えてみましょう。
看護師のシフト発表が遅い理由
看護師のシフトは複雑な組み方をしているのが特徴で、シフト作成に時間がかかってしまうと発表が遅くなります。
ここでは、シフト発表を遅くしてしまう要因をひとつずつ紹介します。
看護師長による違い
看護師のシフトの決め方や組み方は配属先の看護師長に任せられています。
つまり、看護師長によって、シフトが早かったり遅かったりするということ。
看護師長が早めにシフトを出すタイプなら、月末ぎりぎりになることは滅多にありません。
でも、のんびりタイプの看護師長だと、翌月までにシフトがでればいいかな~という感じなので、シフト発表が遅くなる傾向があります。
また、性格以外にも、看護師長の忙しさも関係してきます。
日々の看護業務が忙しく看護師長も現場仕事に追われていると、シフト作成にかける時間が確保できません。
それに、病棟外の仕事(研修や会議など)が多い看護師長も、シフトを作る暇がありませんよね。
テキパキと仕事をこなせる能力のある看護師長なら、忙しくても隙間時間でササっとシフト作成できるのでしょうが、仕事が遅い看護師長だと普段の仕事に追われているうちにシフト作成が後回しになってしまいます。
そして、シフトが出る日が大幅に遅くなるという結果になります。
看護職員の数が少ない・バランスが悪い
シフト作成が大変だと言われている理由は、仕事が回るようバランスよく人員配置をするのが難しいからです。
単に「日勤は〇人、夜勤は〇人」だけなら簡単に組めますが、経験年数や看護師同士の相性など様々なことを考慮して組み合わせなくてはなりません。
バランスよく人員配置をするのって物凄く大変なんです。
新人ばかりのシフトにして、医療事故でも起こったら看護師長の責任になりますし、連勤ばかりのシフトにすれば看護師から非難を浴びてしまいます。
だから、滞りなく仕事ができるようにしつつ看護師からの不満も出ないように、シフトを考えます。
ここで大きな影響を与えるのが、看護職員の数とキャリアのバランスです。
例えば、看護師の数が十分に足りていてベテラン看護師だけだったら、シフト作成は短時間でできます。
だけど、看護師の数はぎりぎり、新人看護師の数が多い…となると、シフト作成に時間がかかった挙句、どこかにしわ寄せが出るような無理なシフトができあがってしまいます。
勤務形態が複雑
シフト作成は勤務体系の複雑さにも影響を受けます。
2交代なら、日勤と夜勤の組み合わせだけですが、3交代だと日勤・準夜・深夜の組み合わせを考えないといけないから、難しくなりますよね。
さらに、早出・遅出・ロング日勤など変則勤務が混じってくると、余計に複雑になるのでシフト作成に時間がかかります。
つまり、最もシンプルな勤務体系である「2交代」だったらシフト作成にそこまで時間がかかりません。
その次にシフトが組みやすいのが、「2交代+変則勤務」or「3交代」。
最もシフトが組みにくいのが、「3交代+変則勤務」ということです。
夜勤の看護師の数が多い
夜勤の時に必要な看護師の数もシフト作成に関係してきます。
夜勤は看護師1名でOKなら、シフト作成はそこまで大変ではありませんが、夜勤の看護師数が多い病棟だと、夜勤をする人がいなくて困る…という問題が出てくるんです。
私が働いていた救急系の病棟は重症者が多く、夜も新規入院の患者さんがいるので看護師の数が多く設定されており、1か月当たりの夜勤の回数が多めでした。
だから、シフト作成をする時には夜勤の看護師を確保するのが大変。
そうすると、他の病棟よりもシフト発表が遅れがちになってしまうんですよね。
他の病棟は12日頃にシフトが発表されているのに、私の病棟だけ17日になってもシフトが出ていない…ということが時々ありました。
病院全体でシフト発表に関するルールがない
シフト作成をするのは看護師長の仕事ですが、病院によってシフトに関することは全て看護師長に委ねられている場合と、病院全体で「〇日までにはシフト発表をすること」といったルールがあるところがあります。
病院全体で25日までにはシフトを出すというルールがあれば、看護師長もそれに従わなくてはいけませんから、大幅に遅くなることはないということ。
でも、病院全体のルールが何もないと、看護師長は上層部から文句を言われることがないので、ついついシフト発表が遅くなってしまいます。
組合の要望で看護師のシフト発表に関するルールが定められることも多いので、組合が活発に活動している病院のほうがシフト発表が早い傾向にあります。
休み希望がたくさん出せる
あなたの病院のシフト発表が遅いのは、休み希望がたくさん出せるせいかもしれません。
シフト作成の前に看護師の休み希望を出しますが、3日/月まで休み希望が出せる病院と、5日/月まで休み希望が出せる病院があったら、どっちがシフトを作りやすいと思いますか?
看護師にとっては休み希望をたくさん出せたほうがありがたいものですが、休み希望が出しやすい職場は、その分シフト作成に時間がかかります。
休み希望が多ければ多いほど制限が増えるので、シフトが組みにくくなり、あれこれしているうちに時間がかかる⇒シフト発表は月末ギリギリ…というわけです。
休み以外の希望が出せる
シフト希望を出す時に、「休み」だけでなく、「この日を準夜にしてほしい」など、細かな要望が出せる病院もあります。
例えば、授業参観で1時間だけ子どもの学校に行きたいけれど、休みだともったいない…という場合には夜勤にしておけば、無駄なく時間を使えます。
そうすれば、予定がある日でも無駄に休みを消化せずに働けるので、看護師にとってメリットが大きいですよね。
でも、こういった細かな要望を取り入れるとシフトを組む時は大変。
休み以外の希望が出せる職場はシフト発表が遅くなりがちです。
看護師のシフト発表はいつでるのが最適?
シフトが早く発表された場合のデメリット
あなたは何日前くらいにシフト発表をしてほしいと思っていますか?
看護師のシフト発表が前月初旬の場合には、それよりも前に休み希望を出さなくてはいけません。
そうすると今度は、「まだ予定が決まっていなくて、休み希望をいつ出していいか分からない!」という新たな問題が生じます。
あなたにとってベストなシフト発表はいつ?
あなたが2か月前から計画的にデートの予定を立てる性格なら、シフト発表は前月初旬に出る職場が良いですよね。
でも、そんな先の予定は立てられない…と思うのなら、前月の10日~20日あたりが最適だということです。
シフト発表は早ければ良いというわけではないので、あなたの性格や生活スタイルに合わせてベストだと思えるシフト発表はいつなのか考えておきましょう。
シフト発表の時期は病院によって違いがありますが、「これじゃあ予定が立てにくい!」と毎回イライラしながら働くのは嫌ですよね。
では、シフト発表の時期に不満がある場合に看護師ができることは何でしょう?
看護師のシフト発表が遅いのが嫌だと思った時にできること
看護師は「シフト発表が遅いのはしょうがないから…」なんて諦めなくてもいいんですよ。
現状を変えるような努力をすれば、シフトを早く出してもらえるようになるので、これから紹介する対策法を試してみてください。
看護スタッフ全員で相談する
シフト発表は看護師長の仕事とはいえ、看護師も希望を多く入れ過ぎない、無茶な要求をしないなど協力し合う必要があります。
それに、シフト発表が遅れると迷惑する看護師がいるということを、看護師長を含め全員が知ることも大切です。
場合によっては、休み希望を出す時期を早くすれば、シフト作成にかける時間がとれるようになり、シフト発表の時期を早められるかもしれません。
まずは、病棟会議の時にでもシフト作成について話し合ってください。
みんなで協力できれば、シフトが遅い!という悩みを解消できる可能性があります。
病院全体でルール化してもらう
あなたが勤めている病院に組合があるなら、組合にお願いして、病院全体でルールを作ってもらいましょう。
例えば、20日までにはシフト発表すると決まれば、看護師長が頑張ってその日までにはシフトを作り終えてくれるようになります。
転職する
今すぐにシフト発表が早い病院で働きたい場合には、転職するのが手っ取り早いです。
「デートの予定が立てられず、彼氏に別れたいと言われた!」など、急を要す時にはすぐに転職すれば、彼氏と会う予定が立てられる生活を送れますよ。
シフトが早く出る職場を探す時には、看護師長が変わっても早くシフトが出る職場を探すことが重要です。
看護師長が異動になったら、シフトが遅い…なんてことになったら困りますよね。
だから、のんびりタイプの看護師長の場合でもシフトが組みやすい環境の病院がベストです。必要な条件は以下のようなこと。
- 病院全体でシフト発表の時期が決まっている
- 看護師長が忙しすぎずシフト作成の時間が確保できる
- 看護職員の数が十分でベテラン看護師がたくさんいる
- シフトが組みやすいシンプルな勤務体系
- 夜勤の看護師の数が多すぎない
また、休み希望がたくさん出せる病院は働きやすいメリットがある一方で、シフト作成が大変というデメリットがあります。
あなたが「そこまでたくさん休み希望を出せなくてもいい」と思うのなら、休み希望の数は少な目の病院のほうが良いですよ。
あなたは1日しか休み希望を出さなくても、他の看護師全員が5日も休み希望を出していたら、シフトが遅くなってしまう恐れがあるからです。
また、あなたが希望するシフト発表の時期も確認してくださいね。
早すぎるシフト発表の病院だと、早く休み希望を出さないといけないので、余計にスケジュールが立てにくくなってしまいます。
これらの条件を整理して、あなたが希望する病院を転職サイトのコンサルタントに探してもらいましょう。
細かな部分までコンサルタントに調べてもらえたら、あなたにとって最適な時期にシフト発表をしてくれる病院で働けます。
そうすれば、旅行やデートの計画も楽に立てられるようになりますよ!