看護師求人の嘘って、実は多いことをご存知ですか?
実際に、私も看護師求人の嘘情報を、目の当たりにしたことがあります。
看護師が転職を考えたとき、求人情報を参考にする人は多いと思います。
そんな時に、情報元の看護師求人に嘘があったら、一体何を信用していいのか分からなくなりますよね。
でも安心して下さい。
看護師求人の嘘を見抜き、あなたに合った病院へ転職できる方法はあります。
今回は、「看護師求人の嘘とは実際にどのようなものがあるのか」そして、「看護師求人の嘘に騙されずに転職を成功させる方法」をご紹介します。
看護師求人の嘘とは、実際よりも良くみせるための誇大な記載が多い
看護師求人の嘘には、実際にどのようなものがあるのか、これから具体的にご紹介します。
あなたは、自分の働いている病院の求人情報を見たことがありますか?
私はあります。そして、実際に今働いている状況と、求人情報に載っている情報が違い過ぎて、愕然としたのです。
私は出産後、育児休暇を経て職場復帰しましたが、仕事と育児の両立につまずきました。
時短勤務をしており、他の人よりは早く帰ることができるものの、残業は日常茶飯事でした。
周りは独身の看護師が多く、子供の急な体調不良による休みの理解も、得られにくい状態でした。
病棟師長からも「子供の体調管理は基本のことだよね?」と嫌味を言われたことがあります。
私はそんな状況に耐えられなくなり、転職を考え、いろんな看護師求人の情報を見ていたのです。
そしてふと、何気なく今自分が働いている病院の求人情報を見てみると、なんとそこには
「託児所あり!時短勤務も可能なのでママさんナースにも働きやすい環境です」
と記載されていました。
確かに、託児所があります。時短勤務もあります。条件だけ見たら、ママさんナースにも働きやすいと思います。
でも、実際に働いていると、決してママさんナースに働きやすい環境とは思えません。
「条件が整っている」=「働きやすい環境」とは限りません。
そんな嘘情報には注意が必要なのです。
そしてもうひとつ、私の友人が看護師求人の嘘情報に騙されたお話です。
看護師の友人は、総合病院の外来で働きたいという希望がありました。
求人情報の診療内容を参考にして、いろんな科のあるA病院へ転職することになりました。
実際に働いてみるとA病院の看板には確かに、一般的な内科や外科以外にも、泌尿器科・呼吸器科などが掲げられていました。
しかし実は、泌尿器科は全てバイトの非常勤医が担当しており、診察は週に2回だけでした。
また、呼吸器科専門の医師はおらず、肺炎や喘息症状のある患者が来院すると、初診内科へ案内し、実際には外科や消化器内科を専門にしている医師が、診察にあたっていました。
もちろん、重症な患者や、呼吸器内科専門医の診察が必要と思ったときには、紹介状を渡して他院に受診してもらうそうですが・・・。
友人は、看護師求人の嘘情報に騙されたと嘆いていました。
私が目の当たりにした看護師求人の嘘情報、友人が信用して転職してしまった嘘情報、どちらも、全くのデタラメな嘘ではないです。
でも、実際よりも良く見えるような情報ですよね。
実は、看護師求人には、嘘情報に近い、誇大な求人広告を出している病院が多いのです。
そんな情報を鵜呑みにすると、転職後に「思っていたところと違う!」ということになってしまうのです。
看護師求人の嘘は、募集要項の分かりづらさから生まれやすい
看護師求人の嘘は、募集要項の分かりづらさから起こることがあります。
今度は、募集要項、特に給与面の分かりづらさから起こる、看護師求人の嘘に関するお話しです。
看護師の給料は、基本給・夜勤手当・資格手当・ボーナスなどから構成されていますよね。
でも病院によっては、基本給の中に資格手当が含まれている場合があるので、単に基本給だけの比較で、どこが給料の良い病院なのかを見つけることができません。
また、ボーナスは基本給に対して「〇倍」と表現されることが多いですよね。
- A病院は基本給は安いがボーナスは「基本給×2.6倍」
- B病院は基本給は高いがボーナスは「基本給×2.2倍」
こんな風に表現されると、どちらの病院の方が年収が良いのか分かりにくいです。
中には、給料を年収で記載している病院があります。
「モデル年収600万」と記載されていると、ものすごく食い付きたくなります。
でも、年収600万の中には、夜勤手当や残業手当も含まれているのです。
実際に働いてみると、年間休日が少なく毎日残業だらけで自分の時間が無かったり、モデル年収になるためには、夜勤をたくさんしないといけない現状だったら、大変ですよね。
残業が少なくて夜勤回数も少ない働きやすい部署では、給料が少ないなんて実情があれば「看護師の求人情報は嘘だった」ということになりかねません。
病院側は、多くの希望者が来るように、少しでも給料が高く見えるような表現にします。
その表現にまんまと騙されないよう、下調べと確認が必要です。
このように、故意に求人情報を一般化・歪曲・省略することで、その求人情報を見た看護師さんが、良い方へ解釈してしまい、その結果、実際に働いたときに「思い描いていた職場とは違う」というギャップが、発生してしまう可能性があるのです。
看護師求人の嘘に騙されずに転職できる一番の近道は転職サイトの登録
看護師求人の嘘について、たくさんお話してきました。
ここまで読むと「じゃあ一体何を信用したらいいの?働いてみないと、分からないってこと?」「給料だって実際のところが分かりにくいし、お金のことは病院見学とかしても自分からは聞きにくい」と思いますよね。
でも、諦めなくても大丈夫です。
看護師求人の嘘に騙されずに転職できる一番の近道は、信頼できる大手の看護師転職サイトへの登録です。
転職サイトに登録すると、看護師の転職に詳しいコンサルタントがつきます。
そして転職サイトのコンサルタントに、求人情報の内容を確認してもらえば良いのです。
そのコンサルタントには、あなたの希望を全て伝えて下さい。
あなたの条件に合った病院を探してくれます。
ここまでさんざん、求人情報に嘘があることをお伝えしてきたので、もしかしたら「転職サイトも胡散臭い」と思われる方もいるかも知れません。
そう思っている方も、転職サイトに登録して下さい。
そして、その不安をコンサルタントに伝えて下さい。きっと、あなたの不安や心配なことにも真摯に対応してくれます。
もし「私には合わないな」と思ったら、担当コンサルタントを変更することも可能です。
転職サイトへの登録は、無料で簡単に出来るので、ぜひ登録してみましょう。
看護師求人の嘘には、あなたにとって良い嘘に変わることもあります
看護師求人の嘘についてお話してきましたが、実は、求人情報が良い嘘に変わることもあります。
最後に、そんなお話しをさせて下さい。
私は時給1600円の非常勤看護師(パート)をしていた時代があります。
求人には「昇給無し」となっていました。なので、私も昇給は無いものだと思い込んで働いていたら、3年後には1650円に時給が上がっていたのです。
50円の差ですが、自分の頑張りが認められた気がして、とても嬉しかったです。
また、日勤常勤になるために転職活動をしていたことがあります。
場所や給料などの条件はバッチリな病院を見つけたのに、募集のところに「日勤常勤」の記載はありませんでした。
だめもとで、問い合わせたところ「日勤常勤でも可能」と言ってもらえました。
結局、家庭の事情でその時の転職は断念しましたが・・・。
募集要項の内容と自分の希望が合っていなくても、交渉次第で自分の希望通りになったり、希望に近い状態で採用が決まることもあります。
「この求人内容気になるけど、でも希望と合わない部分があるな」
という様なときにも、転職サイトを利用すると良いですよ。
転職サイトのコンサルタントは、看護師の転職には慣れているので、病院の内部事情を知っていたり、あなたに代わって病院との交渉も引き受けてくれます。
看護師求人の嘘の情報に騙されずに、理想の職場への転職が成功することを願っています。