「院内保育所があれば子供がいても働きやすそう…でも、保育園のほうがいいっていう意見もあるみたい…どっちがいいんだろう?」
子持ちナースとして働く場合には、安心して子供を預けられる場所が欲しいですよね。
それに、預け先が子供にとって良い環境なのかどうかも気になるところ。
子持ちナースが仕事を続けるためには、適切な保育環境が整っているだけでなく、仕事をしやすいようサポートしてくれる保育施設を探す必要があります。
一般的な保育施設では、日勤だけの勤務でも残業や日曜出勤がある看護師の仕事を続けることが難しいからです。
でも、あなたが必要とする条件が揃っている預け先を見つけることができれば、あなたもお子さんも満足できる環境が手に入ります!
今回は、院内保育所と保育園を比較しながら、それぞれのメリット・デメリットについて考えていきます。
また、どうしたら納得できる預け先を見つけることができるかについても説明するので、子供の預け先で悩んでいる方の参考になると思いますよ。
院内保育所と保育園、あなたにはどっちが向いているのかを考えながら読み進めてくださいね。
院内保育所のデメリットと保育園のメリット
院内保育所と保育園の特徴を、子供から見た視点とママナースから見た視点で分けて考えてみましょう。
子供にとって
子供の人数
院内保育所は病院の人だけが利用するので、保育園よりも子供の数が少なく、中には10人以下の院内保育所もあります。
保育園ではたくさんの子供と触れ合う機会がありますが、院内保育所では、別の子供と触れ合うチャンスが少ないだけでなく、大人数で過ごす環境に慣れることができないのもデメリットです。
子供の年齢
院内保育所は人数が少ないので、保育園のように年齢別クラスでの活動をすることができません。
大体の院内保育所では、全ての子供が一緒に保育されており、異年齢の子供たちと触れ合えるメリットはありますが、発達に応じた保育を受けられないことがデメリットです。
保育環境
院内保育所は保育園と違って園庭がなく、広さが十分ではない部屋で保育されていることもあります。
保育環境という点では院内保育所は保育園に劣っていると言えるでしょう。
でも、院内保育所の保育士が頻繁に子供たちを公園に連れて行くなど、できる限りの配慮はされているということも知っておいてくださいね。
ママナースにとって
保護者同士の人間関係
保育園に預けていても問題になることが多いのが、保護者同士の人間関係です。
院内保育所の場合には、先輩ナースや女医さんの子供と自分の子供にいざこざがあった時には、どちらに非があった場合でも気まずい状況になってしまいますよね。
院内保育所は保護者同士の関係が深い分、人間関係が難しくなってくるでしょう。
勤務日以外の預かり
日勤のみの勤務をしていても、看護師だと日曜出勤もあれば、平日休みのこともあります。
院内保育所は勤務日だけしか預かってもらえないので、平日休みの時は自宅で子供の面倒を見なくてはいけません。
これじゃあ、リフレッシュできませんよね。
保育園の場合には、土日預かりが難しくなる代わりに、平日休みの日にも子供を預かってもらえるので、リフレッシュできますよ。
また、保育園は土日に預かってもらえないでしょうが、旦那さんが土日休みなら預け先に悩まずにすみますね。
院内保育所のメリットと保育園のデメリット
これから、院内保育所のメリットを考えていきますが、院内保育所はママナースにとってたくさんのメリットがありますが、子供にとってはメリットがないのが特徴です。
ママナースにとって
場所
院内保育所なら、仕事中に子供の体調が悪くなった時に、すぐに駆け付けることができます。
そのため、病院から離れた場所にある保育園に預けるよりも働きやすく感じるでしょう。
また、子供の送迎に時間がかからないのもいいです。
通勤するだけでいいので、無駄な時間と労力をかけずにすみます。
院内保育所なら、すぐにお迎えに行けるので、時間に余裕をもって仕事をすることができますよ。
保育時間
院内保育所は職員が勤務している間は預けられるような仕組みになっているところが多いです。
それに対して保育園は、職場の勤務時間とは無関係に保育時間が決まっています。
残業をすることが多い看護師の場合には、院内保育所のように柔軟に対応してくれるところのほうが向いているでしょう。
料金
保育園の保育料金は世帯年収を基準にして決められているので、世帯年収が高い看護師の世帯では毎月の保育料が約5万円になることも…。
院内保育所では世帯年収に関係なく保育料が一律で決まっているところが多く、高くても25000円程度。
安ければ毎月1万円で預かってくれる院内保育所もあるんです。
保育料は毎月かかるので、この差は大きいですよね。
病児保育に対応
病児保育にも対応してくれる院内保育所なら、子供の体調不良で休む回数を減らせます。
また、病児保育に対応していると明言していなくても、多少の発熱程度なら預かってもらえる院内保育所が多いです。
保育園では微熱があるだけで預かってもらえないので、この違いは働きやすさに大きく影響してきます。
院内保育所と保育園あなたはどっちを選ぶ?
院内保育所と保育園を比較した場合には、院内保育所はママナースにとってはメリットが多いけれど、子供にとってはメリットが無いということが分かりました。
保育園は子供にとってのメリットは多いけど、ママナースにとってのメリットは少ない…
じゃあ、子供のことを考えて保育園でしょ?と思いますよね。
ちょっと待ってください!
「子供のためには保育園がベスト!」と思って、保育園を選んだらママはどうなりますか?
ママが働きにくくなって仕事のストレスでイライラしたら、子供にも悪影響がありますよね。
子供を幸せにするためには、子供にとってもママにとっても一番良い状態が保てるような保育環境を整えることが大事なんです。
院内保育所か保育園かを決める時には、子供の性格や発達段階だけでなく、ママが希望する働き方、サポートの有無などを総合的に考えて判断する必要があるでしょう。
これからあげるパターンにあなたとお子さんを照らし合わせて、あなたはどっちの方法にしたいのか考えてみてください。
院内保育所が向いているパターン
子供が3歳程度までは、院内保育所でも十分な保育を受けられます。
また、あなたの住んでいる地域が保育園入園激戦区の場合には、とりあえず院内保育所に入れて保育園の空きを待つという方法もおすすめです。
看護師としてキャリアを積みたい、昇給したい、バリバリ働きたい、といった希望がある時にも勤務時間が長くなる傾向があるので、保育時間の長い院内保育所のほうが良いと思います。
他にも、高額な保育料を支払う余裕がない場合は、院内保育所がおすすめです。
保育園が向いているパターン
子供の年齢が4歳以上で、多くの友達と触れ合ってほしい、発達に応じたカリキュラムの保育を受けさせたい、とママが感じるのであれば保育園に入ったほうが良いでしょう。
お子さん自身が「一緒の小学校に行く友達が欲しい」と言う場合もありますし、特定の仲良しさんを欲しがることもよくあります。
その場合にも保育園を使ったほうがベターです。
また、4歳未満でも活発に外遊びをしたい性格の子や、集団で過ごすのが好きな子は保育園が向いています。
それ以外にも、ママの1人時間が欲しいという理由で保育園を使いたい人もいますよね。
職場内の人間関係を子供関連に持ち込みたくないという人も保育園が良いと思いますよ。
院内保育所か保育園を利用して、子供もママも満足する方法
院内保育所を利用して働き続ける
今の病院で院内保育所を利用する
今の病院に院内保育所がある場合には、子供を預けて働き続けることができます。
ただ、院内保育所があっても、微熱程度で呼び出されたり、休日は預かってもらえないところもあるんです。
それに、職員同士の人間関係が悪い病院だと、院内保育所の保護者間でトラブルが起こってしまうかも…。
そういった場合には、院内保育所が設置されていても、働き続けるのが難しくなります。
転職する
院内保育所がない病院に勤めている、院内保育所があっても働きにくいと感じている場合には、働きやすい環境が整っている病院に転職しましょう。
ただし、院内保育所があるというだけでなく、
- 微熱程度なら預かってくれる
- 休日預かりや残業に柔軟に対応してくれる
- 病院スタッフ間の人間関係が良い
これらの条件を満たす院内保育所がある病院を探さなくてはいけません。
自分ひとりでは探せない…と思ったら、転職サイトを使ってみてください!
転職サイトを使えば、あなたの代わりにコンサルタントが、院内保育所の詳細や病院内部の事情を調べてくれます。
コンサルタントに希望する院内保育所がある病院をピックアップしてもらいましょう。
できれば、保育園との二重保育もしてくれる院内保育所を選ぶと良いですよ。
二重保育をさせてもらえれば、平日は保育園を使い、週末は院内保育所を使うことができるので、保育園と院内保育所の良いとこどりをした保育が受けさせられます。
保育園を利用して働き続ける
病院内異動するor師長にお願いする
保育園に預けると今と同じ働き方ができないと感じた時には、同じ病院内で保育園に預けながら働き続けることができる部署に異動願いを出しましょう。
異動できないのであれば、看護師長にお願いして、残業や休日出勤を免除してもらいましょう。
常勤からパートに変更する
日勤だけとはいえ、常勤とパートでは働きやすさが違います。
パートなら残業や休日出勤を免除してもらえることがあるので、常勤をやめてパートに働き方を変えるという方法があります。
ただ、年収はかなり下がってしまうでしょう。
転職する
異動できない、看護師長にお願いしてもダメ、収入を減らしたくないという場合には、保育園に預けて働き続けることができる職場に転職しましょう。
保育園に預けて看護師を続けるためには残業なし、日曜出勤なし、ママナースに理解あり、という条件を満たさなくてはいけません。
あなたがこれらの条件を満たす求人を探すのが難しいと感じた時には、転職サイトを使うと便利です。
コンサルタントに必要な条件を提示するだけで、あなたが望む条件を全て満たす求人を探してもらえますよ!
まとめ
今回紹介した方法を使えば、あなたもお子さんも満足できる環境が整います。
安心して子供を預けることができれば、忙しい育児中でも無理なく仕事を続けられるはず。
お子さんだけでなく、あなたにとってもベストな環境で過ごせる方法を探してくださいね。