「転職エージェントにはデメリットがあるんでしょ?使うなって友達に言われるから」
「転職エージェントは信用できないとよく口コミで見かける」
あなたはこのように聞いたり、見たりして転職エージェントを使うべきか迷っているんですね。
その気持ちはよく分かります。
こういった悩みは転職エージェントを使おうとしている人からはよく聞く話です。
確かに、転職エージェントにはデメリットがあるのは事実です。
でも、デメリットをきちんと理解して正しく使えばメリットはたくさんあるので利用しない手はないです。
そして、転職サービスの御三家、転職エージェント・直接応募型の転職サイト・スカウトサービスの3つの中でも転職エージェントが一番転職成功の可能性が高いと言えます。
目次
転職エージェントの役割を確認しよう
転職エージェントとは簡潔に言うと転職希望者と企業の橋渡し的な存在で所謂仲介業者です。
現在価値が多様化し変化の激しいこの時代にあって、転職は非常に大変な作業です。
そういう状況下で転職に迷っている、上手くいかない人の悩みを聞き、それに対してキャリアアドバイザーとしてサポートをすることを通じて転職者の成功を導きます。
転職エージェントのデメリット4つ
巷では転職エージェントは信用できないという情報が飛び交っています。
なんか怖いな~!
そう思われる方も多いのではないでしょうか?
物事にはすべて表と裏があり、表のいい面ばかりを見てしまうと結果的に落胆しか返ってきません。
何かの問題に対処するときは表と裏すべてを総合的に判断する必要があります。
その意味であなたに転職エージェントのマイナス面を把握してもらうために4つのデメリットを紹介していきます。
エージェント都合で仕事を紹介され希望の仕事につけない
転職利用者は無料で相談を受けることができるため、エージェントの利益の仕組みはすべて紹介企業から支払われます。
よって転職エージェントの立場から考えると、どうしても優先順位は紹介企業>利用者になってしまいます。
転職者側からすると大きなデメリットですね。
さらに、紹介企業の代わりに面接を代行する役割も担っているため、自社の信用のためにも厳選に利用者を選択しなければいけません。
こういったエージェント側の背景があることから、利用者側の立場に立った時に希望の仕事を紹介してもらえなかったという不満が起こるのです。
このようなデメリットを被らないためにも、転職エージェントのメリット編を是非見てくださいね!
大部分の転職エージェントのサポート期間が短期間(但し無期限の会社あり)
転職エージェントの立場からすると、なるべく短期間で一人の顧客を裁くほうが自社の利益を最大化することができます。
この転職エージェントの利益獲得の仕組みが転職者側からするとデメリットの要素になってきます。
転職エージェントによりサポート期間が3か月・6か月・無期限と別れています。
ここではいくつか紹介しておきます。
- リクルートエージェント:最大手転職企業。3か月
- DODA:転職大手企業の一つ。3か月
- マイナビエージェント:大手企業。3か月
- ハタラクティブ:フリーター向けの転職企業。無期限
- ワークポート:IT企業に強い転職企業。無期限
大手企業は大部分がサポート期間3か月に対して、専門的な分野・フリーターなどはサポート期間が無期限になっています。
まったく紹介されない可能性がある
転職エージェントは営利目的の企業です。
勿論自社の信用と利益を守ることを最重要に考えているはずです。
利用者が優秀な方であれば、エージェント側の報酬は採用者の年収の30%といわれているため、積極的にいい紹介をしようと思うでしょう。
その一方で条件が悪い人(例えば以前の会社での年収が低い・年齢が50代以上・障害を持っている等)にはいい条件の求人を紹介しない、さらに言うとまったく紹介しないことが考えられるのです。
ただフリーター特化型といった各転職エージェントごとにも特徴があるため、転職エージェントの上記のデメリットを被らないためにも、よく調査をしてからエージェント会社を探しましょう。
転職エージェント側の背景が優先される
担当者が、なんか嫌!
そういう声をよく聞きます。
転職エージェントを利用する際に担当者がつきます。
その担当者との相性が合わない場合、嫌ですよね?
でも変更したいと思っても、エージェント側がその要求に応じてくれないこともあります。(全てではない)
さらに担当者が退職したりするなどして、サポート期間中なのに変更することがあり、長期間にわたって培ってきた信用関係などをもう一度一から作り直さないといけなくなります。
こういったデメリットを被らないためにも、始めに担当者の変更などは可能か聞いておくのがいいでしょう。
ここで言いたいこと
ここまで転職エージェントのマイナス面デメリットを紹介しました。
4つのデメリットをご覧になって
あ~、使うのやめよっかな
と思ってしまった方もおられると思います。
確かにデメリットは存在します。
でもそれを補って余りあるほどのメリットも存在するのです。
全ての事柄にはマイナス面とプラス面があります。
ここで読むのを止めてしまわず、メリット面も読んでから判断してくださいね。
きっと
転職エージェント、いいじゃん!
と読み終わったときは思ってるでしょう。
転職エージェントのメリット7つ
転職エージェントを利用するメリット7つを、次に確認しましょう。
全体の80%にのぼる非公開求人に応募することが可能
リクルートなどの求人は求人全体の20%ほどしか存在しないことを知っていましたか?
市場全体の非公開求人は全体の80%にもなるのです。
非公開求人そんなにあるの!?
そう思う方も多いでしょう。
ではなぜ企業は求人を非公開にするのか?
企業戦略のため
求人情報を公開してしまうと、競合他社に今現在自社がどういった戦略でどのような方向性に向かっているのか、といった秘密にしたい情報を公開してしまうことになります。
それを防ぐためにもわざわざ求人を非公開にしているのです。
効率化
大手企業や年収のいい企業の求人を求人サイトなどで公開してしまうと応募が殺到して、対応するのが大変になります。
その一方、転職エージェントにあらかじめ欲しい人材を伝えておけばピンポイントで人材を獲得することができるからです。
ここで言いたいこと
つまり転職エージェントではデメリット面で紹介が全くない可能性もある一方非常に魅力的な求人に出会う可能性もあるのです。
費用が無料である
転職エージェントの利益はすべて紹介料という形で紹介企業から支払われます。
よって求職者個人で転職エージェントに行きカウンセリングから企業紹介まではすべて無料で受けることができます。
企業の内部情報・裏情報などを入手できる
転職エージェントは紹介企業とコネクションがとても強く、企業内部の本当の情報を手に入れることができます。
さらにこれまで企業ごとの採用理由・不採用理由などを蓄積していることから求職者が応募しても本当に採用されるような案件を教えてくれる可能性が高いのです。
多くの会社に応募して、多くの会社から不合格を言い渡されるのは誰でもつらいですよね。
第三者の客観的な判断を受けることによって採用の可能性をあげることができるのです。
煩わしい手続きを代行してくれる
転職希望者は基本的に現在の仕事と並行して転職活動をする人が大半だと思います。
現在の仕事を続けながら、転職の面接の日程調節や各種手続きなどを行うのは非常に大変な作業です。
こういった煩わしい作業を転職エージェントが代行してくれるのです。
適切なアドバイスを受けることが可能
自分で自分を客観的に判断するのは非常に難しいことです。
転職エージェントのキャリアアドバイザーは沢山の求職者をその目で見てきた所謂個人の市場価値などを判断するプロと呼ぶことができます。
カウンセリングの中で本当の自分のアピールポイントなど第三者的な客観的判断を得ることができます。
そうすることによって、自らを過不足なく評価することで、本当に自分に合った職場へ転職が可能になってくるのです。
企業の採用担当者への後押し
確かに大手の転職エージェントは大半が3か月という短期間のものです。
でも、その3か月の間での転職エージェントの担当者との間で培ってきた信頼関係などから、担当者は採用企業に後押ししてくれることがよくあります。
その意味では、担当者との人間関係をよくしていい印象を与えることも非常に大事な作業といえます。
条件の交渉をしてくれる
転職する際に、相手企業に年収など際どい話をするのが苦手なんだな。。
転職する際に年収の交渉などするときは、ばつが悪いですよね。
そういった個人では言いだしにくい方面の交渉をエージェントの担当者は代わりにしてくれます。
ここで言いたいこと
どうでしょうか?
デメリット以上にメリットもたくさんあることがお判りになったと思います。
転職エージェントの選択のポイント3つ
転職エージェントで紹介された企業に就職してよく聞く話が
「就職前に希望していた仕事内容と全く違う仕事を入社した会社からさせられる」
「自分の能力を超える仕事の質を求められ、会社内にいづらくなった」
「入社した企業がブラック企業ですぐに転職せざる負えなくなった」
といったものです。
こういった転職エージェントを用いたときのデメリットが自分の身にふりかからないように、転職エージェントの選択の仕方は非常に大事になってきます。
転職エージェントの中には担当者が経験不足であったり、自らのノルマを達成するために求職者に合わないような案件を故意に紹介したりする悪質なエージェントも存在します。
そういったエージェントを見極めるためのポイントをいくつか紹介します。
親身になって求職者の悩みを聞いてくれるか
転職エージェントの担当者の中には求職者の意見などを聞いてくれずにノルマのために強引に企業を紹介する人もいます。
その一方で求職者の意見や悩みを親身になって聞くことによって求職者の気持ちを最大限に理解しようとする担当者も存在します。
担当者の対応の仕方によって結果は雲泥の差になるので、よく担当者の人柄を見ることが必要です。
転職エージェントを用いたときのメリットを享受できるかデメリットにあうのかは、担当者に寄るところが非常に大きいのです。
いきなり案件を紹介せず、キャリアの方向性など細かい部分からスタートするか
上記の親身になって相談を聞いてくれるかと相通じる部分があるのですが、エージェントには初めからいきなり案件を紹介してなるべく早く一つの仕事を裁こうとするところもあります。
担当者が、なんか嫌!これは転職エージェントを用いる際の4kじですね。
良いエージェントを選択したければ、こういった対応をするエージェントよりも、キャリアの方向性などの細かい部分などの調整・すり合わせをしてくれるエージェントを選択したほうがいいです。
連絡の頻度
担当者によっては連絡をまめに取らないような人もいます。
連絡をきちっと取れることは相手の誠実度を測るひとつの目安といえます。
もし担当者が連絡や調整などをきちんとしてくれないのであれば、転職エージェント又は担当者を変えてもらいましょう。
転職エージェントを最大限活用する9つのテクニック
現在の本当の市場状況を聞くチャンス
求職者にとって市場状況を把握することは非常に重要です。
でも実際いまの社会は不景気で転職しにくいなど漠然としかわかりませんよね?
その意味でエージェントは本当の情報を持っているため、本当の市場の状況などを聞くいい機会だといえます。
実際の面接前に面接の練習をさせてもらう
面接の機会などは人生の中でそう多くないですよね。
エージェントで面接の練習をさせてもらうことで、実際の面接時の成功の可能性を高めることができます。
面接を通じての印象を聞ける
一人で転職活動をするデメリットは自らに対して客観的な判断ができないということです。
面接の練習を担当者と共に積み重ねることで、自らの面接での態度や面接官との接し方など、自分では気付かない点を第三者の視点から判断して修正してもらうことが可能です。
自分を高く売り込む
エージェント側が利益を生む構造は紹介企業からの紹介料で成り立っています。
つまり、優秀な人材を紹介すれば紹介するほど自らの利益があがっていくのです。
エージェント側の立場に立てば、能力の高い自社に利益をもたらすような人には優遇し、能力の低い人にはおざりになることがよくあるのです。
このエージェント側の利益の構造は、転職者側にとってみるとデメリットにもなりますが、内情をしっておけば逆にメリットに変化させることが可能なのです。
エージェント会社を利用しいい企業を紹介してもらいたければ、なるべく自らを高く売り込む。エージェントの利益の構造を逆算して考慮しましょう。
エージェント側の担当者との信頼関係を築く
登録から紹介までエージェント側の担当者は求職者の人間性などをチェックします。エージェント側も自社の信頼と利益を勿論守ろうとします。
社会人として相手との信頼関係を築くのは基本中の基本ですよね。
担当者との信頼関係を築く努力を地道にすることを重ねる結果、相手にいい印象を与えいい案件を紹介してくれる可能性がぐっとあがります。
エージェントごとに得意な分野が違うことに注視
転職エージェントは大手から中小企業までたくさんありますが各転職エージェントによって得意な分野が違ってきます。
自分のメリットの部分が、転職エージェントの選択を間違えると、デメリットになってしうこともあり得ます。
そうならないためにも、自分が転職したい方向性と転職エージェントの紹介企業の方向性を吟味して選択することは非常に重要なことです。
担当者との相性
転職は自らの人生を決める一大イベントです。
転職エージェントとの担当者との相性は非常に大切です。
この担当者とはどうも馬が合わないなと思ったら遠慮せずに申し出ましょう。
会社によっては変えてくれないところもありますが、そういった場合変えてくれる会社を選択しましょう。
事情の変更は随時報告
退職日の変更など、こちらの事情の変更は随時担当者に報告しましょう。
適宜計画などを修正してくれます。
キャリアの棚卸を助けてくれる
自分のキャリアをどのように判断していますか?自分が得意なもの苦手なものは、自分では判断しづらいですよね?
自分の本当の市場価値はどのくらいなんだろう。自分のこれからの進路はどうすれば
こういった悩みを抱えている人はたくさんいます。
転職エージェントの担当者と自分のこれまでのキャリアから今後どのような道を作っていったらいいのか、相談を通じて適切なアドバイスをもらうことができます。
転職エージェントを使うべき人・使わない方がいい人
転職エージェントを使うべき人と使わないほうがいい人について、次にお話しします。
転職エージェントを使うべき人
短期で転職を決めたいと思う人
転職エージェントが利用者にかけることができる期間は大手の転職エージェントであれば3か月と非常に短いです。これから判断すると、
早く転職したい!
と転職に対して本気度の高い人向けです。
3か月の短期間というのは一見するとデメリットになりますが、利用者の
態度によってメリットに変わるのです。
本気度の高い利用者に対しては、転職エージェントの担当者も親身になって良い紹介をしてくれる可能性が高いです。
転職の際に必要な各種手続き等が煩わしいと思う人
転職は多くの煩雑な手続きが必要になってきます。転職は多くの人にとっては現在の仕事を進行しながらの作業になります。そういった状況下面倒な手続き等に時間をとる余裕がない!
そのような思いをもつ転職者にとっては、手続きの大半を代わりにしてくれる転職エージェントはとても有効度が高いということができます。
専門的な仕事を探している人
専門的で能力を必要とする求人は、紹介企業にとってみれば企業戦略上非公開求人として取り扱うことが多いのです。
結果、転職エージェント等に非公開求人としてお願いする形になります。
自ら、何かしらの専門分野をもち市場において希少価値が高いと判断した場合は転職エージェントを用いたときのメリットは非常に高いでしょう。
転職エージェント側も専門的な技術・能力をもっている利用者には、公開求人にはない特殊で優良な求人を率先して紹介してくれるでしょう。
第3者の意見を聞きたい人
転職エージェントを用いる大きな利点として、自らの市場価値を判断する客観的な意見を聞くことができます。
自らの価値を自らで判断するのは難しいですよね?過大評価すると転職が成功しない、過小評価するとせっかく能力があるにもかかわらず、いい機会にめぐりあえない。
そういった判断の誤りをしないために、第三者の目が欲しい人にとっては転職エージェントは最適な選択肢です。
転職エージェントを使わない方がいい人
自分のリズムを大切にしたい人
転職エージェントを利用できる期間は大手になればなるほど短くなります。
大部分の大手転職エージェントの期間は3か月です。
この短期間勝負はメリットになるかデメリットになるかは利用者に寄ります。
3か月で転職なんて急ぎすぎ!
と思う人は使わない方がいいでしょう。
自分のリズムを大切にする人にとってみると、短期間勝負の転職エージェントは向いていないと言えます。
自分のリズムで自分の力で転職成功を勝ち取りたいと思っている人は転職エージェントはお勧めできません。
離職率が高いため大量採用が必要な企業を志望する人
離職率が高い職種は大量採用する必要があります。
そして離職率の高い職種を募集する企業は、採用手法の中で転職エージェントを用いた手法が最もコストを必要とするため敬遠します。
そこでそういった企業は転職エージェントよりもコストの安い転職サイトを利用するわけです。
また転職エージェントは一般的にブルーカラーの業種よりも高い技能を求めるホワイトカラーの業種に強い業界です。
①飲食の正社員
②小売店の正社員
③その他(工場のライン等)
以上のような職種を探している方は、転職エージェントは向いていないと言えます。
未経験でも正社員を狙う人
企業は未経験者を敬遠しがちです。
なるべく経験のある即戦力になる人を探しているからです。
その結果、その企業側の考えを反映して、転職エージェント側も未経験者でも正社員を狙う人には、優良な企業を紹介しないことがあります。
ただ、フリーター特化型のエージェント会社などは未経験者にも積極的に正社員の案件を紹介することもあります。
また成長の余地がたくさんある20代の若者であるならば、転職エージェント側も年齢を考慮して「未経験」というデメリットを看過することもあります。
「ハタラクティブ」「ワークポート」等は未経験の20代に強い転職エージェントです。
ベンチャー企業志望の人
企業が転職エージェントを用いて求人広告を出す場合、高い紹介手数料がかかります。
創業間もないベンチャー企業の場合、そういった高い求人広告を出す予算がそもそも無いことがよくあります。
ベンチャー企業で創業に携わりたいなどチャレンジ精神旺盛な方は、転職エージェントを用いるのではなく、直接アタックした方がいいでしょう。
まとめ
ここまで見てきて、転職エージェントに対してどういう印象を持ったでしょうか?
転職エージェントの利益の仕組みから考えると、担当者との付き合い方、自らの担当者に対する印象(能力・人柄)の与え方によって転職エージェントを利用した時の結果に雲泥の差が表れることが予想できます。
いい担当者を探し自らを高く売り込む。
転職エージェントを用いた時の成功失敗はこの一言に集約されるといっていいかもしれません。