給料が安く、拘束時間が長い、土・日にも出勤しないといけないアパレル販売員。
そんな過酷なアパレル業界で仕事をしているあなたは何度も辞めたいと思ったことがあるでしょう。
でも実際には心の何かが引っかかって転職する行動をとれない。。そんな人はあなただけではありません!
潜在意識と顕在意識という言葉はご存知でしょうか?
これは心理学の言葉なのですが、人間の心は10%が顕在意識で90%が潜在意識と呼ばれています。
顕在意識とは実際に自分が意識している領域で、潜在意識は自分が意識していない(無意識)領域のことです。
そして
人の行動に大きく影響を与えるのが潜在意識
だと言われています。
顕在意識では確かにあなたは、アパレル業界を辞めたい!と思っています。
でも実際に行動を取れないのは、あなたの潜在意識でアパレルを辞めてはいけない!と思ってるからなのです。
そこでこのページでは
- あなたの心の奥底(潜在意識)のアパレル業界を辞めてはいけないという感情を自分で掘り下げて葛藤を解決する方法
- いくつかあるアパレル業界を辞めたい理由に対する辞める前に取れる対応策
- もし転職すると決めた時のおすすめの業種・職種
についてお話しします。
読み終わったころには、きっとあなたの不安や悩みといった葛藤も解決していることでしょう。
目次
心の奥底(潜在意識)にアパレル業界を辞めてはいけない気持ちがあるってどういうこと?
あなたは今アパレル業界を辞めたいと思いこのページをご覧になっていると思います。
でも、あなたは実際に転職の第一歩を踏み出すことを躊躇っている。
その原因はあなたの心の奥底(潜在意識)の感情(気持ち)と大きく関係しているのです。
例えば、親と子の関係を想像してみてください。社会通念上、親は子供を愛情をもって育て、そしてそういう親に親孝行するのは当たり前だという考え方があります。
でも、実際は親と子供の関係が悪いケースも多々あります。
そういう場合、子供側は顕在意識では社会一般的な考え方等から自分は親に愛されていたと思い込もうとします。
しかし実際はその子供の心の奥底(潜在意識)では親にもっと愛されたかったという感情が隠れていることがあります。
これが実際に意識している顕在意識と自分でも意識できない潜在意識との関係性です。
これをなぜアパレル業界を辞めたいと表面的には思っているのに、行動に移すことができないのかという問題に敷衍することができます。
辞めたいと思っているあなたの心の奥底には次のような感情が隠れてないでしょうか?
(肯定的感情)
- 人間関係などで辞めたいと思ってるけれども、私は本当にアパレル業界が大好きだ
- 逆に、条件などが悪く辞めたいけど、人間関係を含めた仕事環境が大好きだ
- 将来が不安だけど、ひょっとすると出世し続けることができるかもしれない
(否定的感情)
- 今までアパレル業界でしか働いてないので私にはアパレル業界以外の仕事につく自信がない
- 転職したとしても今と同じ問題でつまずくんじゃないのだろうか
こういった気持ちが隠されているかどうか、自分の心の奥底をのぞいてみてください。
行動に移せない真の原因(葛藤)を探り、もし肯定的感情があるならば、意識できている表面的な問題を解決することを目指しましょう。
そして問題が解決できるようなら、今のアパレル業界で仕事するのがベストです。
自分の本当の気持ちを理解したうえで、今の職場で継続したり、アパレル業界内で転職することで解決できないようなら他業界へ転職の行動を起こすことができるようになっているでしょう。
アパレル業界を辞めたい理由に対して辞める前に取れる対応策とは?
多くの人がアパレル業界を辞めたい理由として挙げる主要なものは
の6つです。
それでは一つ一つ対処法を紹介していきます。
給料が低い
アパレル販売員の給料が低いのは事実です。役職にもよりますが、年収300万円以下のケースがほとんどです。
また、店頭で店の服を着るために社販で購入するので、給料から天引きされて手取りが少なくなります。
なお、後述しますが「個人売り」と呼ばれるノルマが未達成であれば、もっと社販で購入するはめとなり、手取りが更に低くなってしまいます。
アパレル業界を辞める前にできる対処法
アパレル販売員の給料の低さという問題を解決する方法は、ラグジュアリーブランドの外資系のアパレル会社に転職することです。
外資系の給与形態は前職の年収の何%増しで提示している会社が多く、この形態を利用し転職を繰り返すことで、複利計算によってアパレル業界でも給料を上げることができます。
ただこの外資系アパレル業界への転職を希望する際の注意点は年齢です。
外資系アパレル業界では、メーカーのメインターゲットの年齢や趣向に沿った人材を優先的に採用する傾向があります。
販売スタッフや店長といった店頭で接客をする人材は、メーカーのイメージと直結するために、採用の基準が比較的高くなります。
また一定の英語力も必要になってくる場合があります。
特に店長やマネージャークラスであれば、報告業務に英語を利用する機会があるため、TOEICでいうと700点以上必要になってくる企業もあります。
ノルマが厳しい
アパレル販売員には「個人売り」と呼ばれるノルマがあります。
会社の中には設定したノルマを達成できないと、上司に呼び出され
「今月ノルマ未達成だよね、分かってるよね?」
という非常に辛く理不尽な言葉を浴びせられるのです。
ただでさえ給料の低さで生活していくだけで精一杯なのに関わらず、社販で割引とはいえ少ない給料の中から買い取り費用を捻出しないといけないことは非常にストレスになります。
アパレル業界を辞める前にできる対処法
ここでは全国で売り上げ1位を獲得した人の話を参考にしてみましょう。
職場で最高の人の真似をしてみる
よく色々な分野で自分なりのオリジナリティーを出そうとする前には、必ず誰か成功している人の真似をしてからと言われます。
全てのオリジナリティーは模倣から始まるを、アパレル販売員の立場でも実践してみてください。
近くにいる、販売業績が高い同僚や上司の接客術を見て盗んで、自分の中に取り入れてみてください。
売ろうとするのではなく、販売を楽しむコペルニクス的転回
ノルマがあり売ろう売ろうという気持ちで顧客に接客すると、どうしてもその思いが伝わってしまいます。
逆に、販売自体を楽しんでいると、その楽しんでいる雰囲気が顧客に知らず知らずのうちに買う気にさせてしまうという考え方の反転を取り入れてみてください。
それでも未達成が続くなら、最近はノルマが原因で辞める販売員が多く、そのノルマ自体を廃止している会社も多くなったので、個人売りと呼ばれるノルマが無いアパレル会社に転職することも一つの手です。
残業が多く、拘束時間が長い
アパレル業界は総じて残業時間が長くストレスの多い業界です。
特に夏と冬のセール時期などは仕事量が増えるため必然的に残業時間が増えます。
また、アパレル販売員はシフト制であることが通常で、基本的には早番・遅番に分かれているのですが、通し勤務と呼ばれる開店から閉店まで長時間の勤務シフトが組まれることもあり労働時間という角度から見ても非常に辛い業界です。
実際、拘束時間が長くすぐ辞める人も多い業界です。
アパレル業界を辞める前にできる対処法
残業時間が多くワークライフバランスが取れないとストレスが溜まり辛い毎日になってしまいます。
残業や拘束時間の問題で苦しいのであれば、一度相談してシフトなどを調整してもらいましょう。
すぐ辞める人が多く、人手不足でシフトの調整が不可能であるなら、転職エージェントに頼んで残業時間が少なく、定着率の高いアパレル会社を探し転職しましょう。
精神的・肉体的に辛く限界になる前に転職をおすすめします。
土日祝日に出勤しなければいけない
アパレル販売員は土日が稼ぎ時、かつ人手不足の激しい業界なので、土日出勤は避けられません。
アパレル業界を辞める前にできる対処法
一つの方法は正社員として働くのではなく、派遣社員として働く方法です。
実際、土日が顧客数が最も多いアパレルの販売で休みを取るのは至難の業です。
でも、セレクトショップなどでは、慢性的な人手不足を補うために派遣の販売員を募集している所もあります。
人手不足の店舗などにうまくシフトして回してくれるために、土日休みも現実味を帯びてきます。
将来が不安
数多くいる社内のライバルの中からキャリアップしていけるのはほんの一握りです。
なかなかアパレル販売員という立場から抜け出せないのがアパレル業界の現状です。
また、アパレル業界は販売員に自社のブランドと合う人材かどうかが働く上で大切な要素になってきます。
20代の時には、働いているブランドに合う人材だったものの、30代以降になるとブランドが自分に合わなくなってくるという不安もあるでしょう。
アパレル業界を辞める前にできる対処法
アパレル業界は何年働いたらキャリアップできるという保証はどこにもないしんどい業界です。
2~3年ですっとキャリアップする人もいれば、10年続けてもできない人もいます。
10年アパレル販売員を続けてもキャリアアップがなければ、給料は今のままで、やっぱりこれは辛いですね。
働く場所で、自分のキャリアップが実現しそうに無いなと思ったら、見切りをつけて転職しましょう。
人間関係がしんどい
女性ばかりの職場の人間関係はやはり独特で辛い面があります。
人間関係の複雑さに上手く対処できないとストレスが溜まり自分の能力を十分に発揮する機会があっても、足を引っ張ってしまう要因になってしまいます。
アパレル業界を辞める前にできる対処法
人間関係のストレスはアパレル業界以外の業界にいってもあるものです。
コミュニケーション能力と自分の心を強くする(変える)以外に方法はありません。
大事なことは自分を変えていくことと相手の良い点を見ることです。
相手を変えることはできませんが、自分なら変えることができます。
また誰しもが何かしらの問題を抱えており、皆人間不完全です。
人間関係が上手い人は皆相手の良い点を見ようとします。
人を変えることはできなけど、自分を変えることはできる
自分が変われば人間関係も自ずと好転したり、味方になってくれる人も増えたりします。
実践してみてください。
アパレル業界に転職するなら、アパレル特化型転職エージェントを利用しよう
同じアパレル業界に転職するのであれば、おすすめのアパレル特化型転職エージェントがあります。
クリーデンスです。
「an」を運営するパーソルキャリア株式会社が手がけるアパレル業界特化型の転職エージェントです。
クリーデンスを利用するときの注意点は
- 業界3年以上の経験者が望ましい
業界の経験が3年以内又は未経験であっても登録することはできますが、紹介案件は少なくなってしまいます。
また外資系アパレル会社にも強く他の転職エージェントよりも良い紹介案件を紹介してもらえる可能性が高いのが特徴的です。
またクリーデンスは元々アパレル業界出身の社員が多く、経験をもとにアドバイスをもらうことができます。
他業界・他職種に転職するのにおすすめなのは?
自分の心の奥底にある感情と向き合い、本当の気持ちを確認し、さらに今の職場でやれることをやり、アパレル業界内での転職も考えたうえで、それでもアパレル業界を離れたいと思ってる方もおられるでしょう。
実際、アパレルを辞めた後の転職先の約50%がアパレル販売員という統計があります。
さらに、残りの50%の内容も他業種の販売職が約10%、飲食の接客業が約10%、事務職が約10%、その他が約20%となっていますが、他業種に転職した多くの人が、再び同じアパレル販売員に戻るのが実際のところです。
こういった事実を踏まえて、それでも一度は他業種・他職種に転職して仕事をしてみたいというあなたにおすすめの業界・職種を紹介したいと思います。
アパレルメーカーの他職種
アパレルを辞めた後の転職先でまず考えられるのが、アパレルメーカーの他職種です。
販売員では出世する道が厳しくても、他の職種に転職したらトントン拍子で出世して給料も上がったという人も多くいます。
- 新たな服のデザインを考えたいならデザイナー
- 自分で考えて服を揃えたいならバイヤー
- 服の商品開発や販売計画をしたいならマーチャンダイザー(MD)
- 縁の下の力持ちとして会社や他の社員を支えたいなら一般事務、営業事務
これまでずっと働いてきたアパレルメーカーでの経験を最も活かせる転職の選択です。
やはり、おすすめなのは
アパレル特化型転職エージェント「クリーデンス」
営業職
アパレル販売員として最も鍛えた部分といえば、コミュニケーション能力と体力でしょう。
アパレルを辞めた後その鍛えた能力を最大限に利用しない術はありません。
その能力を活かせるのが営業職です。
特に給与の低さで転職したい人にとっては、営業の場合インセンティブ制度を取り入れて給与に反映させている会社がほとんどで、自分の頑張りが直接給与に反映しなかったアパレル販売員とは給与面で対極の職種だと言えます。
ポイントはITや金融などの専門的知識が必要な業界は避けて、インテリアデザイン・不動産・美容・保険などの洋服と同じように日常に馴染みのある商材を扱う業界がおすすめです。
おすすめ転職エージェント
飲食やホテルなどのサービス業の接客業
アパレル販売員として直接数多くの人と接し、高めたコミュニケーション能力は接客業では必ず活かすことができるでしょう。
おすすめ転職サイト
「リクナビNEXT」
他の小売販売職(ジュエリー、雑貨屋、量販店等)
接客業と同じように、鍛えたコミュニケーション力を上手く活用できる職種です。
おすすめは転職サイト
「リクナビNEXT」
事務職
体力的にきついアパレル業界とは対照的な職種が事務職です。
事務職は座って仕事ができるため、体力的な負担があまりありません。
雇用条件を大きく改善させることができるでしょう。
アパレルから事務職に転職する鍵を以下のリンクで記載しているので是非ご覧下さい。
「アパレルから事務職に転職したい!スキル習得と自己PRの仕方体験談」
おすすめ転職サイト
「リクナビNEXT」