こちらでは、「臨床経験はあるけど、転職先として考えているところが未経験の分野」という看護師さんに向けての情報をお届けします。
「臨床経験が未経験だけど、転職したい」という看護師さんは、ぜひ『臨床未経験の看護師さん必見!不安を払拭して病院看護師の道へ!』という記事をご覧下さい。
あなたが未経験歓迎の転職先を探している理由は何ですか?
- 配属先が希望の分野ではなかった
- 今いる分野は、もうやりつくした感があるので、新たな分野にチャレンジしたい
- ジェネラルナースを目指しているので、敢えて未経験の分野を経験したい
- 歩合のある美容外科や訪問看護など、給料がいいところへ転職したい
- 臨床現場は体力的にも精神的にもしんどいので、保健室、保育園、介護施設、クリニックなどに転職したい
- 育児や介護など私生活が忙しいので、ワークライフバランスがとれるデイサービスや訪問看護へ転職したい
様々な理由で、未経験の分野への転職をしたい方が、おられると思います。
「看護師の未経験歓迎の求人って少なそうだけど、転職できるのかな」「未経験の分野に転職しても、そこでやっていけるのかな」
そんな不安を抱えてはいませんか?
でも安心して下さい。
看護師でも未経験歓迎の求人は、たくさんあります!未経験分野への転職後も、ちゃんとやっていけます!
ここでは、実例をもとにした、看護師の分野未経験歓迎の転職パターンを紹介します。
看護師が未経験歓迎の転職をできる分野は、こんなにあります!
- 老人保健施設や高齢者向けデイサービス
- 訪問看護
- 訪問入浴
- クリニック
- 保健室、保育園、障がい児施設や児童デイサービス
老人保健施設や高齢者向けデイサービス
病院に比べて医療的な介入が少ないです。臨床経験を積んだあと、老人保健施設や高齢者向けデイサービスで働く看護師は大勢います。
病院での臨床経験があれば、今までの経験を活かして働くことができます。
スタッフの割合が、看護師より介護士の方が多いので、実は介護士と上手くコミュニケーションをとれるかどうかが、円滑に仕事をする上で大切だったりします。
訪問看護
限られた時間の中で、利用者さん(患者さん)とそのご家族への密な看護が必要になります。
アセスメント能力が問われるので、臨床経験が活かされます。
最初は先輩看護師と一緒に訪問するので、分野未経験でも指導してもらいながら経験を積むことが出来ます。
訪問入浴
基本的には、介護士と一緒に行ないます。
介護士と一緒に入浴介助を行なうので、体力は必要です。でも、医療的な介入はほとんどありません。
胃瘻のチェックや、皮膚の状態のチェックなど、慣れれば未経験でも出来るので、未経験歓迎の求人をよく見かけます。
クリニック
美容整形・整形外科・内科など分野を問わず、未経験歓迎の求人が多くあります。
病棟では、患者さんの療養上のお世話が多いですが、クリニックでは、医師の診察の補助がメインになります。
診察の順番待ちの患者さんに、状態の悪い人はいないか等のアセスメント能力は問われます。
しかし、基本的には医師の指示に基づいて動くので、未経験でも働きやすいです。
また、病院とは違い、看護師や受付スタッフでクリニック内の清掃をしたり、検査結果の整理をしたりなど、事務的な作業が多いです。
保健室、保育園、障がい児施設や児童デイサービス
少し特殊な分野のため、未経験歓迎が多いです。(過去に同じ分野を経験した看護師に限定してしまうと、求人に応募できる看護師が少なくなってしまうという理由があります)
保健室や保育園では多くの場合、虫刺されや擦り傷などに対して、どのように処置をするかというマニュアルが決められています。
体調不良の子どもに対しては、病院に搬送するのかどうかの判断が問われることがあります。
障がい児施設や児童デイサービスの場合、障がいのある子どもに対する看護の勉強が必要になります。
しかし、先輩看護師に教わりながら学ぶ機会もあるので、未経験分野だからといって諦めないで下さい。
※場合によっては保健師の資格が必要です
分野未経験の看護師は不利?
いいえ!未経験の分野でも今までの経験を活かせることは、これまでにお話しました。
ここでは、未経験分野でも看護師経験を活かせる、更に具体的なパターンをご紹介します。
- 集中治療室(ICU)看護師→訪問看護
- 急性期の脳外科・脳神経内科・整形外科の看護師→回復期リハビリ病院
- 総合病院の外来看護師→クリニック看護師
集中治療室(ICU)看護師→訪問看護
ICUと訪問看護では、全く違った分野のように見えます。
でも、看護には共通点があります。
例えば、ICUの患者さんの重症度は高いので、勤務中の担当患者さんは2人程度のことが多いです。
ひとりひとりの患者さんを、じっくり看護し、面会に来た患者さんの御家族と接する機会が多いです。
訪問看護でも、限られた時間の中で、利用者さん(患者さん)とその御家族への密な看護が必要です。
中には、在宅で人工呼吸器を装着していたり、家族が吸引や胃瘻からの注入食を管理していたりする場合もあります。
ICUでは、他の分野に比べて人工呼吸器など医療度の高い患者さんとの関わりが多いので、訪問看護中のケアや家族への指導などに活かすことが出来るのです。
急性期の脳外科・脳神経内科・整形外科の看護師→回復期リハビリ病院
回復期リハビリ病院には、急性期を終えた脳出血や脳梗塞の患者さん、整形外科のオペ後の患者さんなどが入院しています。
急性期看護で学んだ疾患の理解や、リハビリへの援助は、回復期リハビリ病院に入院中の患者さんへの看護にも、活かすことが出来ます。
総合病院の外来看護師→クリニック看護師
クリニックで行われる、診察の補助・採血や点滴の実施・新患への問診など、病院の外来看護師の仕事と似ているところが多いです。
私は病院の外来看護師の経験がありますが、実際にクリニックから転職してきた看護師や、外来を退職後にクリニックへ転職した看護師を何人も知っています。
採用側が分野での経験値を気にする場合の回避方法
ここまで読んで頂いた方の中には、
「上に書いてあったような看護師経験を活かせるパターンに当てはまってない!それってヤバイの?!」
「そんなうまいこと言ってるけど、採用する側としてはやっぱりその分野での経験値を気にしてるんじゃないの!?」
と疑問に思われる方もおられるかも知れません。
もちろん、一般的には未経験歓迎が多そうな分野でも、採用側が経験値を気にする場合があります。
例えば、保健室・保育園・障がい児施設や児童デイサービスでは、小児科での臨床経験者を歓迎している場合があります。
美容整形など手術をしているクリニックでは、手術室経験のある看護師の方が歓迎される場合があります。
しかし、諦めないで下さい。
実際には小児科未経験でも保育園で働いていたり、手術室が未経験でも美容整形クリニックで働いている看護師がいます。
未経験歓迎の求人を探して応募すれば良いのです。
「そんなのどうやって見つけるの!?」
「未経験歓迎のところを探すのなんて大変そう!」
そんな風に感じる方には、転職サイトへの登録をオススメします。
転職サイトに登録すると、担当のコンサルタントがついて、分野未経験でも歓迎している求人をたくさん紹介してくれます。
看護師の職場の内情にも詳しいので、病院のホームページや見学だけでは分からない、スタッフ間の雰囲気や、未経験でも受け入れてもらえそうな職場なのか、ということまでアドバイスをもらえます。
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